地球をまもるベールがやぶれる オゾン・ホール

 オゾンは酸素(さんそ)をもとにしてできる気体です。地球をとりまく大気圏(たいきけん)の中の対流圏(たいりゅうけん)、成層圏(せいそうけん)とよばれるふたつの層にあり、とくに地表から10〜15キロメートル以上の高さの成層圏に、その大部分があつまっています。

 オゾンには、よいはたらきと悪いはたらきとがあります。
 地表近く、つまり対流圏で大量に発生したオゾンは、人間や植物をはじめ、建物にまで悪い影響(えいきょう)をあたえます。

 いっぽう成層圏では、オゾンは救いの神。地球をつつむベールのようにひろがっていて、これはオゾン層とよばれます。オゾン層は、太陽から地球にふりそそぐ有害な紫外線(しがいせん)が地表にとどくのを、ふせいでいるのです。

 このたいせつなオゾンの量が、今どんどんへっています。オゾン層に、オゾン・ホールとよばれる穴があいてしまったところもあり、このままでは有害な紫外線(しがいせん)に さらされて、人間の健康がそこなわれてしまいます。



 オゾンを地表にあつめたとしたら、どのくらいの厚さになる?
(a)約3ミリメートル (b)約15センチメートル
(c)約1メートル
 オゾンを破壊(はかい)する主な原因は?
(a)ガソリンにふくまれる鉛 (b)フロンガス
(c)宇宙ロケット
 フロンガスは、なににつかわれる?
(a)スプレーや消火器の噴射剤(ふんしゃざい) (b)冷ぞうこやエアコンの冷却材(れいきゃくざい)
(c)発砲(はっぽう)スチロールをつくるとき (d)(a)〜(c)全部
 1992年に観測(かんそく)されたオゾン・ホールの大きさは、1979年のときの約36倍。
いったい、どのくらいの広さ?
(a)北アメリカくらい (b)ゾウ1頭分
(c)サッカーボールくらい
 フロンガスが大気中に存在する時間は、どのくらい?
(a)約10分 (b)約1時間
(c)約100年か、それ以上
 紫外線(しがいせん)が人体にあたえる被害は?
(a)かぜ (b)白内障(はくないしょう)
(c)皮膚(ひふ)ガン (d)(b)と(c)

 こたえは下の方にあります。


出典:超おもしろ環境クイズ/金の星社(1997年)






クイズのこたえ
(a) (b) (d) (a) (c) (d)