空からの警告 酸性雨(さんせいう)

 石炭や石油などの燃料を燃やすと、硫黄酸化物(SOx)(いおうさんかぶつ)や 窒素酸化物(NOx)(ちっそさんかぶつ)などが発生します。そして、大気中で複雑な化学反応を繰り返すと、硫酸(りゅうさん)イオンや硝酸(しょうさん)イオンに変化します。これらが取り込まれた、pH(ペーハー)の低い雨を酸性雨といいます。

 酸性雨は、土が酸性になったり、植物が枯れてしまったり、湖や沼などが酸性になるなど生態系に深刻な影響(えいきょう)を与えます。また、石造建築などの文化財にも被害を与えています。

日本にも降っている酸性雨



注:単位はpH(ペーハー)
pH7が中性。数字が小さいほど酸性が強い。


出典:環境省ホームページ 平成25年度酸性雨調査結果について