
私たちがすんでいる日本にはどれくらい森林(しんりん)があるのか知っているかな?
私たちが住んでいる、日本のおよそ7割が森林におおわれています。この数字だけみると「意外にたくさん森林があるんだ〜」って思う人が多いかもしれませんが、日本の森林のおよそ41%が人工林(じんこうりん)なのです。
(自然林(しぜんりん)は53%、原生林(げんせいりん)6%)
もともと私たちが住んでいる日本には、昭和35年頃までは人工林が22%しかありませんでした。
それは私たちの生活の中で、木は炭(すみ)を作ったり、家を作ったりするのに必要だった以外ほとんど使われていなかったからです。
では、なぜ人工林が短期間(たんきかん)に増(ふ)えたのでしょうか?
その原因(げんいん)の一つとして、第二次世界大戦後(だいにじせかいたいせんご)の復興(ふっこう)や経済成長(けいざいせいちょう)のため、あまり大きくならない自然林は伐採(ばっさい)され、代わりに短期間(たんきかん)で大きくなるスギ、ヒノキが植えられました。そのため、自然林が減り、人工林が増えていったのです。
自然林にはさまざまな植物が生えていました。そこにはさまざまな種類の動物が住むことができます。手入れをされず、植物の種類が少ない人工林は隠れる場所や食べ物が少ないので、動物たちにとって大変住みにくい場所となっています。

また、動物たちの住む場所と私たち人間が住む場所が重なり始め、人間と動物たちが住む場所を取り合うようになりました。これからも人工林がどんどん増えると動物たちの住む場所がなくなっていってしまうので、自然林を守る必要があるのです。 |