貯水池としての森林

森林には、雨水をためる貯水池(ちょすいち)としての機能(きのう)があります。  この機能が十分に発揮(はっき)されないと、洪水(こうずい)の原因になったり、川の流れが涸(か)れたりします。

地面に降りつもったおち葉や枯(か)れ枝は土壌(どじょう)動物や菌類などの働きで分解され、土をつくっていきます。  また、その土はすきまの多い、ふかふかしたもので、その間に雨水がたくわえられ、徐々に地下にしみこんで、ゆっくりと流れでていきます。

ですから、少しぐらい雨が降っても、雨水が地面を流れ下ることはほとんどありません。 降った雨を一度に流出させずに、森林の中にためてから徐々に流れ出させることにより、河川流域の環境が維持(いじ)されています。

森林をまもることは、私たちの使う水を蓄(たくわ)えまもること、川をまもること、になります!!


(資料提供:国立環境所 国環研ニュースより)