三重県立四日市中央工業高等学校

学校の全景
〒512-0925 四日市市菅原町678
TEL0593-26-3100 FAX0593-26-9523

 四日市中央工業高等学校は、近年、地域の人々のための学校開放講座や、環境への取り組みなど、幅広く活動されています。
 平成15年は、コカ・コーラ環境教育奨励賞や、三重県環境功労賞を受賞し、大きな注目が寄せられています。




校内の取り組み

地域からのペットボトルの回収
校内にはペットボトル回収箱があり、学生さんをはじめ、地域の方々からの協力を呼びかけています。

校内のごみの分別方法
燃えるごみ
紙ごみ
ビニール類
ペットボトル
硬質石油類
ゴミ分別の絵
ペットボトル回収箱



公開講座の内容

8月7日(木)の午前10〜午後3時、化学工業科の公開講座がありました。
今回の講座は、小学生と保護者の方が参加し、ペットボトルから植木鉢とトレイを作りました。当日は、同学科の古家正明先生に指導していただき、たくさんの方が真剣に取り組んでいました。
古家先生の顔 古家先生説明の様子


講座の風景(ペットボトルができるまで)

@ペットボトルの分別

ペットボトルをラベル、キャップ、本体に分けます。さらに、これらを色分けします。
色の着いた本体や、はずしにくいラベルやキャップ、中が洗っていないペットボトルがあると分別に時間がかかってしまいます。
ペットボトル分別1 ペットボトル分別後 ペットボトル分別2


Aペットボトルの粉砕

ペットボトルを2段階に分けて細かくします。
1度目は、あらく切り、2度目は1cm角程度の大きさにします。
粉砕機 粉砕機実演 細かくなったペットボトル


B材料あわせ

本体とラベルを細かくしたものを適量混ぜます。このときに、混ぜるラベルの色で、いろんな色の植木鉢ができます。
粉砕したペットボトルの色分け 材料の配合 植木鉢1個…230g
トレイ1個…140g


C溶解

前項Bであわせたものを機械で溶かします。このときペットボトルはどろどろのかたまりになります(かなり熱いです)。
ペットボトルを溶かす 溶けたペットボトルの固まり 固まりを取り出す


Dかたちを作る

どろどろになったペットボトルを冷めないうちに、プレス機で約30秒加工します。
プレス機 植木鉢完成 喜んでいる様子
できあがり!!
完成品1 完成品2


その他の講座
IT講習会
学校開放講座の一環として、地域の人のためのHP作成講座も開かれています。
参加された方々は、自分の作りたい内容のHPを一生懸命作っていました。
IT講習会の様子



学校内の見学(設備システム科)
太陽光発電システム
(ソーラーパネル)

この機械で、10kwを発電でき、校内で利用されています。
ちなみに、一般家庭用の太陽光発電は3kw程度です。
ソーラーパネル
太陽熱集熱器
この機械は、設備システム化のもので主に実験のときに使われます。真空管の中にチューブがあり、その中を水が流れます。太陽の光で温水を作れる機械です。

太陽熱集熱器



ソーラーカー
7月31日、8月1日に環境学習情報センターで行われた『こどもかんきょう体感フェア』に、同校のロボット研究部の皆さんに出展していただきました。
こどもを中心にソーラーカーの試乗体験ができました。当日、皆さんが楽しんでいる様子がうかがえます。
ソーラーカー



コカ・コーラ環境教育賞−奨励賞を受賞
授賞式 環境教育や保全に携わる団体を支援する第10回コカ・コーラ環境教育賞(コカ・コーラ環境教育財団主催)から、化学工学科が環境教育奨励賞を受賞しました。
平成15年9月3日に伝達式が四日市中央工高で行われました。
     



編集後記
 今回の取材を終えて、学校の取り組みのすばらしさを実感しました。
 古家先生をはじめとして、生徒の皆さんと地域の方々との連携があるからこそだと思いました。
 今回の講座でこどもたちは、身近なペットボトルが生まれ変わるところを目にすることができました。普段の生活と環境問題との関わりを学ぶことができたと思います。
 現在、ペットボトルのリサイクルが進んできています。実際にリサイクルの現場を自分で見るという人は少ないと思います。この講座でリサイクルの体験ができたことでは貴重な経験になったと思います。

担当:環境学習推進員(情報) 磯谷
インターンシップ実習生(四日市大学) 高橋、古御門

三重県立四日市中央工業高校(リンク)

古家先生インタビュー(2003年5月)

タウンウォッチング(2002年6月)

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