趣旨
 三重県では、平成17年6月に策定した「三重県環境保全活動・環境教育基本方針」を踏まえ、環境教育の実践活動として、県内の小学校児童が家庭における省エネルギー等の取組を通じて環境への関心を高める「キッズISO14000プログラム(入門編)」に取り組むことを推進するとともに、このプログラムを企業のCSRや地域環境コミュニケーションとして実施することによって、学校と企業、行政をつなぐ環境保全活動・環境教育を促進します。


キッズISO14000プログラムとは
◆このプログラムは、NPO法人国際芸術技術協力機構(Artech)が開発し、国内では環境省、経済産業省、文部科学省、国際的には国連大学(UNU)、国連環境計画(UNEP)等の後援を受けており、日本国内では既に15万人弱の子どもたちが実施しています。また、国際標準化機構(ISO)から「ISO」の名称等使用を特別に許可されています。

◆プログラムは「入門編」「初級編」「中級編」及び「上級編」で構成され、このうち、本事業において実施する「入門編」は、プログラム全体の導入部分(10歳以上を対象)に当たり、『環境マネジメントとはどのようなことか』ということを、実体験を通して学ぶことができます。

◆子どもが実施したワークブックをアーテックのインストラクターが評価し、評価書を一人ひとりに返却することで、「気づき」を引き出し環境意識の向上を図るのがこのプログラムの特長です。

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キッズISO14000プログラム(入門編)の2週間のステップ
  1. 小学校で、子ども(5・6年生を対象)に入門編ワークブックを配付します。
  2. 子どもは、ワークブックに従い、最初の1週間、家庭の「電力消費量」「ガス消費量」「水道使用量」「ゴミ排出量」について、現状のデータを記録します。
  3. 次に「どうしたら消費を減らせるか、ゴミを減らせるか」について、子どもが家族のリーダーとなって『考え』『作戦を立て』『何を実行に移すか』を宣言します。
  4. 次の1週間、家族で協力しながら作戦を実行し、そのデータを記録します。
  5. 作戦実行前のデータと実行後のデータを比較し、作戦を通して思ったこと感じたことなど「自分の考え」をまとめ、ワークブックに記入します。
  6. 子どもが完成させたワークブックは、アーテックのインストラクターが評価書を作成し、子ども一人ひとりに返却されます。

各主体の役割
(1)学校
 児童の家庭において、環境教育の実践活動として取り組みます。

(2)企業
 協力企業は、CSR(企業の社会的責任)や環境コミュニケーションの一環として、ワークブック購入資金(児童一人当たり1,500円)を提供するとともに、社内に、子どもが実施したワークブックの評価を行うエコキッズインストラクターを養成します。

(3)行政(県、市町)
 行政は、学校と企業との協力体制の調整を担当するほか、県はプログラム実施に必要となる県内インストラクターを養成する研修会等を開催します。

(4)アーテック
 アーテックは、ワークブックを提供するとともに、インストラクターが行う評価をサポートするほか、県が開催するインストラクター養成に係る研修会等に講師を派遣します。

事業展開イメージ



平成18年度の取組
 平成18年度は、県内3地域の5校約250名が実施しました。プログラム実施に関する資金やエコキッズインストラクターとしての人材について、3社から協力をいただきました。

◆四日市市
実施校等: 四日市市立三重北小学校(四日市市山之一色町90番地) 6年生(35名)
四日市市立八郷西小学校(四日市市萱生町1086) 5年生(33名)
四日市市立保々小学校(四日市市西村町2741) 4年生(92名)
協力企業: 株式会社東芝 セミコンダクター社 四日市工場
(四日市市山之一色町800番地)
TEL:059-330-1025(環境保全担当)

◆津市
実施校等: 津市立村主小学校(津市安濃町連部68) 5年生(34名)
協力企業: 富士ゼロックス三重株式会社(津市栄町1丁目817番地)
TEL:059-228-7561(代表)
URL:http://www.fujixerox.co.jp/mex/

◆玉城町
実施校等: 玉城町立外城田小学校(度会郡玉城町蚊野2018) 6年生(51名)
協力企業: 京セラミタ株式会社玉城工場(度会郡玉城町野篠704-19)
TEL:0596-58-4363(環境安全課)

平成18年度キッズISO実施による温暖化ガス排出削減量の認定証

平成19年度事業のスケジュール(予定)
 小学校での実施にあたっては、市町教育委員会との連携を取りながら、市町単位での取組を進めています。

時期 学校 協力企業
〜19年2月末 ●市町教育委員会への協力依頼 ●2月末までに募集
3月 ●企業の申込状況を勘案し、小学校へ案内  
4月 ●実施校の募集・決定  
5月 ●実施校の教員を対象とした導入説明会の開催 ●事業費の確定
6月 ●ワークブック配付・説明、実施
(実施時期は、1月末までの間で、各学校で決定)
●インストラクター養成のための説明会・研修会の開催
7月    
8月 ●ワークブックを回収し、教育委員会へ送付  
9月   ●社内インストラクターが評価し、子どもたちへワークブックとともに手渡し。
10月    
11月    
12月   ●次年度の協力依頼
20年1月    
2月    
3月 ●次年度の実施案内