三重県環境学習情報センター

スタッフブログ

2022.08.04

環境基礎講座2022 第5回「森林」報告

********************************************************************************
【日時】令和4723()13451630
【場所】 サン・ワーク津 研修室
【テーマ】自然・資源循環「森林」
【講師】①第一講:川波 寛 氏(三重県農林水産部森林・林業経営課)
   ②第二講:速水 亨 氏(速水林業 代表)
【参加人数】①35人 ②35
*********************************************************************************

5回に行いました「森林」では、まず最初に、県森林・林業経営課の川波さんから、林業の採算性確保のための製材の需要拡大が必要であることから、公共建築物における木材利用や令和3年に出来た「三重の木づかい条例」についてご紹介いただきました。また、森林が地球温暖化対策としてカーボンニュートラルに寄与すること、森林環境譲与税、スマート林業などについてもお話いただきました。

速水林業の速水さんは、2000年に日本で最初にFSC認証を取得された方です。FSC認証とは、環境・社会・経済の観点から、きちんと管理された森林の製品に与えられる国際的な認証です。速水さんからは、世界の森林の状況と、違法伐採による生態的、人権、経済の問題が実は日本の私たちの生活と結びついている、というショッキングなお話をしていただきました。

質疑応答では、「森林環境譲与税で、自治会で植林したものの長年放置されている山に支援をしてほしい」との投げかけに、川波さんは「市長に話されてはどうか」と提案されました。「間伐材はエコじゃないのか?」との速水さんへの質問もあり、木材が環境破壊や人権侵害に関わらない様、FSC認証マークの付いたものを使用などしていきたいと感じさせられる機会となったのではないでしょうか。

【報告:大山】

 

記事一覧に戻る