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三重県民の森で「どこまで旅する?~ ウスバキトンボマーキング調査~」を開催しました
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主催 :三重県環境学習情報センター、三重県民の森
日時 : 2025年8月2日(土)10:00~11:15
場所 : 三重県民の森(菰野町)
人数 : 10人
担当 : 環境学習推進員 木村・東
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この講座で実施したウスバキトンボのマーキングは、市川雄太さん(愛知県立岡崎高等学校・教諭)と小長谷達郎さん(奈良教育大学・准教授)が運営する「ウスバキトンボ全国マーキング調査」の一環として行ったものです。
マーキング調査は正確には「標識再捕獲調査」といいます。まず、調査対象となる動物を捕獲し、その個体に記号や番号を記して、放します。この調査を繰り返すことで、以前にマークした個体が再び捕獲されると、移動した距離や方向などが分かります。それだけでなく、いろいろな動物のマーキング調査では、充分な再捕獲数と整った調査条件があれば、モデル式を用いて、個体数推定なども可能になります。
今回のマーキングで得られたデータは、全国マーキング調査事務局に送り、ウスバキトンボの生活史や生態の解明に協力します。
【参考リンク先】ウスバキトンボ全国調査
最初に、三重県民の森「ふれあいの館」でウスバキトンボの特徴と調査の趣旨を説明しました。その後、「つどいの広場」へ向かい、マーキング調査を開始しました。
今年も7月から暑い日が続き、とくに8月に入ってから著しい高温による熱中症が心配されたので、健康管理に注意しながらの開催です。熱中症指数計を用いて、こまめに休憩をとれるような活動時間管理を行いました。
この日のウスバキトンボは、つどいの広場の芝生の部分よりも、周辺の林縁部で飛翔する個体が多く見られ、多くの参加者はそこで捕獲を行いました。高いところを飛ぶウスバキトンボを捕獲するために、ジャンプして捕虫網を振ったりして、みなさん熱心にトンボを追いかけていました。
捕獲できなかった方もいましたが、暑い中でも、休憩しながら、しっかり楽しんでいただけたようです。ここでマークしたウスバキトンボが、どこかで再捕獲されるとうれしいですね。
【報告:東】